サスティナビリティ

SUSTAINABILITY

マテリアリティ(重要課題)

「GENOVA マテリアリティ2024」の策定について

この度当社は「GENOVA マテリアリティ 2024」を策定いたしました。これは当社を取り巻くすべてのステークホルダーとマテリアリティ(重要課題)を共有/共感することで、当社のミッションとして掲げている「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」を一日でも早く実現できると考えているからです。当社が抽出した5つのマテリアリティは弊社の経営基盤を強化させると同時に、社会課題の解決に直結すると考えております。その結果、すべての課題に取り組むことにより当社の企業価値向上につながると信じております。
また「GENOVAマテリアリティ2024」と題した背景は、当社が中長期的に持続可能な成長・発展を遂げるのと共に、世の中もAIやDXの技術の進化で目まぐるしく変わってきていることから、不変のものとせず、定期的に見直し改訂していくことを意図しています。

MISSION
ヒトと医療をつないで
健康な社会を創る

VISION 



21世紀型の医療インフラを創る

クリニックオートメーションによる
患者さんの利便性・クリニックの生産性最大化
マテリアリティ①
医療DXによるクリニック
オートメーションの進展
マテリアリティ②
オーガニックな成長と
非連続的な成長の創出
(新事業・新サービスに向けた業務提携)
MISSIONの実現
事業を通じた社会課題解決
  • 社会全般
    医療費増加
    予防、未病の増進
    生活習慣病の拡大
    社会の二極化
    ヘルスケア関連データ連携
    不平等や経済機会の欠如
  • 顧客(医療機関)
    生産性の向上(病院DX)
    社員満足度の向上
  • 顧客(患者)
    正しい医療情報へのアクセス
    待ち時間の解消
    早期検査・改善による
    健康人口増
経営基盤の強化
  • マテリアリティ③
    コーポレート・ガバナンスと
    情報セキュリティの強化
    経営管理
    情報セキュリティ対応
    サイバーセキュリティ対策
  • マテリアリティ④
    カルチャー共感に基づく
    人的資本強化
    従業員
    GENOVAカルチャーへの共感
    育成重視の人材採用
    チームプレー
    健康経営
  • マテリアリティ⑤
    気候変動による
    事業影響の把握
    グローバル
    TCFD対応

マテリアリティ(重要課題)を定めるにあたって

  • Step①
    社会にとっての
    重要課題の特定
    SASB(サスティナビリティ会計基準審議会 )スタンダードやESG/SDGs(国連の持続可能な開発目標)を始め、世界経済フォーラムのグローバルリスク報告書2024といった国際的な指針を参照し、社会を取り巻く重要課題や重要指標を整理し抽出しました。
  • Step②
    自社にとっての重要性の
    検証とクロスチェック
    当社の「ありたい姿(経営層の理念や意思)」を実現する観点から、事業活動を通し、ミッション、ビジョン、価値観を戦略的側面から考慮し、社会にとっての重要課題の中で優先的に取り組むべき事項を特定しました。優先課題が選定されたのを踏まえ、当社のステークホルダーである、医療クリニック、機関投資家、外部のESG評価機関等にインタビューを行い、当社が取り組めている事業と取り組むべき課題について評価を行っていただきました。
  • Step③
    マテリアリティ
    特定の合意形成
    抽出・選定された重要課題を経営会議及び取締役会で再度議論を重ね検証を行い、経営陣の合意形成を決議し、今回のマテリアリティの特定にいたりました。また、当社として常に進化を続け、事業を通じて社会課題を解決できるようマテリアリティを適宜アップデートしていくため「GENOVA マテリアリティ2024」と題しました。
マテリアリティ①
ビジョン実現
医療DXによる
クリニックオートメーションの進展
スマートクリニック事業部は、技術の高度化と環境の変化に対応する為、クリニックオートメーションによる患者さんの利便性とクリニックの生産性の最大化を目指す「未来のビジョン」を描いています。このビジョンを実現するために、自動精算機をはじめとするAIなどの最先端技術を取り入れ、受診からお会計までをシームレスに行う医療DXの実現に努めております。

患者さんが医療サービスを受ける際のストレスや待ち時間を最小限に抑え、よりスムーズで効率的な医療体験を提供することで患者さんはより快適な診療環境で治療を受けることができ、医師や医療スタッフもより効率的に業務を行うことができます。

また、当社は持続的な価値提供を重視しており、技術の進化や社会の変化に合わせて、常に最新のサービスや機能を提供し、患者さんとクリニックのニーズに応えます。これによって、クリニックオートメーションが持つ潜在的な利点を最大限に引き出し、医療の質の向上、さらには、医療機関の収益性や効率性を向上させることで、経営の安定性を確保し、成長を促進できると考えています。

クリニックオートメーションの進展は、医療業界全体の発展につながる重要な要素であり、当社は、技術革新と使命感を持って、このビジョンの実現を目指して参ります。
マテリアリティ②
事業ポートフォリオ
オーガニックな成長と
非連続的な成長の創出
当社グループでは「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」をミッションとし、メディカルプラットフォーム事業のビジョンを「21世紀型の医療インフラを創る」、スマートクリニック事業のビジョンを「クリニックオートメーションによる患者さんの利便性とクリニックの生産性の最大化の実現」と定め、利用者・医療機関の皆様にサービスを提供してまいります。
我が国の少子高齢化は急速に進行し、構造的な人手不足も相まって、医療提供体制の維持は深刻さを増しております。
限りある医療資源を有効活用すべく、AI・大規模言語モデル活用、DX推進を通じ、社会課題への対応を進めます。
既存事業の強化はもとより幅広い業界との提携による新たな価値創出を通じて、医療機関・一般ユーザーからの支持を背景に非連続的な成長を目指します。
マテリアリティ③
リスクマネジメント
コーポレート・ガバナンスと
情報セキュリティの強化
当社グループは、「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」をミッションに掲げており、それを実現させるためには、コーポレート・ガバナンスの強化と充実が経営の重要課題だと認識しております。株主やパートナー企業等全てのステークホルダーとの対話を重視し、そのような活動を通して認識される社会的責任に配慮しながら、効率経営を推進し、持続的な成長に努めております。


コーポレート・
ガバナンス体制図


取締役及び上級執行役員の
スキルマトリックス

経営におけるリスクを排除するためにも、各事業フェーズに沿った組織デザインの設計及び多様なバックグラウンドを有する優秀なプロフェッショナル人材の採用・育成により、今後も組織体制をさらに強化していくことが重要であると認識しております。


データセキュリティ
当社グループは、展開する各サービスの運営過程において、個人情報を含む顧客情報やその他の機密情報を取り扱っております。そのため、当社グループでは、情報管理体制を事業上の重要事項と認識しており、当該情報の取扱いについては、規程や業務フローを厳格に定めて管理しております。
なお、全社・全支店・全部門でISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得しており、情報管理の徹底を行っております。
情報セキュリティの管理に関する国際認証
企業・組織における情報資産の安全性を確保するための仕組み。災害、ハードウェア/ソフトウェアのトラブル、不正アクセス、漏えいなど、様々な脅威から情報資産を適切に保護
マテリアリティ④
成長の源泉
カルチャー共感に基づく
人的資本強化
当社グループは、人材こそ企業価値との認識をもっております。当社グループが持続可能な成長を実現していくためには、当社のミッション・ビジョンからなるGENOVAカルチャーに共感を得られる人材を積極的に採用し、育成・投資を行っております。特に弊社を取り巻く医療関連の諸法令、規制等は変化も激しいことから、当領域の知識をもとに情報コンテンツを制作・提供するための多様で優秀な人材確保及びそれらに関する育成に重きを置き、今後も人的資本を最重要課題の一つとして考えております。


GENOVAカルチャー


GENOVAカルチャーの源泉には「常に成長し続ける会社」という考えがあります。その中でコアバリューとして重要視する3つの要素が上記の通りです。




ダイバーシティを尊重する
社内環境整備方針
当社グループは、従業員の能力を最大限に発揮できる職場環境を整えており、入社年数、年齢、国籍、性別等を区別することなく、能力のある優秀な従業員が平等に管理職登用への機会が得られるような人事制度を整備しております。
また、従業員の労働時間の把握・管理、ライフステージに合わせた労働時間の柔軟性、在宅ワークの導入を含む、働きやすい環境整備を行っております。また、風通しの良い職場を心がけるためにも、部署内で定期的な1on1ミーティングを実施し、個々人の相談を受ける時間を設け、キャリアや働き方に関しての改善を実現しています。尚、離職率の改善、平均勤続年数の向上を考慮し、新入社員や中途社員の方がいつでも気軽に相談できる先輩社員(部長・執行役員クラス)をアサインするメンター・メンティー制度も導入しております。
チャレンジ精神のある社員を評価するためにも、処遇面における公正性、透明性を確保し、成果を出した社員がさらに挑戦できるように適切かつ公平な仕組みを提供しています。これらの取り組みをトップダウンではなく、従業員からの問題提起を適宜キャッチアップし、検討の上、経営層で改善に取り組んでおります。


健康経営に関する取り組み
主な取り組みの一覧
・定期健康診断の実施
・ストレスチェック、従業員満足度、従業員エンゲージメント調査の実施
・適正体重維持者率改善のための食生活サポート(昼食代補助)
・運動習慣促進のための啓蒙活動の実施
・飲酒習慣者率低下のための啓蒙活動の実施
・禁煙外来費用補助
・歯科検診補助
・整骨院利用補助及び整体師派遣による社内整体
・メットライフ生命団体保険
健康経営優良法⼈認定制度とは
地域の健康課題に即した取組や⽇本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している⼤企業や中⼩企業等の法⼈を顕彰する制度です。健康経営に取り組む優良な法⼈を「⾒える化」することで、従業員や求職者、関係企業や⾦融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法⼈」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを⽬標としています。
マテリアリティ⑤
潜在的な事業機会
気候変動による
事業影響の把握
当社グループとしてはMedical×DXを掲げ、インターネットを活用したメディカルプラットフォーム事業を主力事業としていることから気候変動が直接的に当社事業へ影響を与えるとは限りません。しかしながら、気候変動は国内企業だけではなく、グローバルの観点からも最重要課題といっても過言ではなく、当社としても広義な意味でステークホルダーとして大きな責任を担っていると考えております。そのためにも今後TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同やTCFDコンソーシアムへの入会を念頭に準備を進めて参ります。